“蛍籠”の読み方と例文
旧字:螢籠
読み方割合
ほたるかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるで蛍籠ほたるかごでもブチくだいたような、青白い火花が、鏘然そうぜんとして八ぽうへ散った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、窓際まどぎわるしてある蛍籠ほたるかごを取って、悦子のひざの上に載せた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
菊には、わたしから蒔絵まきえのしてある美しい蛍籠ほたるかごを持たせてやりました。それがどこかに落ちているにちがいありません。……可哀そうに、わたしのために、ほんに不愍ふびんぎぬを着せてしもうた……
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)