横穴よこあな)” の例文
じつ博士はかせをわざ/\ろうするまでもかつたので、これは古代こだい葬坑さうかうで、横穴よこあな通稱つうしようするもの。調しらべたら全國ぜんこくいたところるかもれぬ。
それですからこの横穴よこあな古墳こふん石室せきしつおな意味いみのものでありまして、そのつくかた大體だいたいにおいてよくてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
かれ自分じぶんへやひとかんがへた。つかれると、臺所だいどころからりて、うら菜園さいゑんた。さうしてがけしたつた横穴よこあななか這入はいつて、つとうごかずにゐた。宜道ぎだうやうでは駄目だめだとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
見ると、たけなす山葦やまあしささむらにかくれて、洞然どうぜんたる深い横穴よこあながある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つと、の(おもつた)がえて、まざ/\とうしてものを言交いひかはせば、武藏野むさしのをか横穴よこあなめいた、やま場末ばすゑびたまちを、さぐり/\にかせいで歩行あるくのが、さそはせて、としのやうに
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おほくのれいおいては古墳こふん高塚たかつか)と横穴よこあなとは、別種べつしゆかんがへられてる。よしや同所どうしよらうとも、同時代どうじだいとはかんがへられてらぬ。
しかしたいていはそれほどおほきくはなく、四角しかくあるひはまる部屋へやひとつあるくらゐですが、ときめづらしいのになりますと、横穴よこあななか石棺せきかんつくつてあつたり
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
横穴よこあななかでも格別かくべつめづらしい構造かうぞうではいが、ゆかみぞとがやゝ形式けいしきおいことなつてくらゐで、これ信仰しんかうするにいたつては、抱腹絶倒はうふくぜつたうせざるをない。
以前いぜんはこの横穴よこあなをば、人間にんげん穴住居あなずまゐをしてゐたあとだとかんがへてをりましたが、やはりむかしひと墓場はかばなのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)