“横腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこっぱら29.7%
よこばら27.0%
よこつぱら16.2%
よこはら16.2%
よこッぱら8.1%
よこっはら2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一郎は、ぶんぶん廻っているロータリー車のうしろを手でもって、積りつもって堤のようになっている雪の横腹よこっぱら
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ニーナが、私の横腹よこばらをついた。私は、フリッツ大尉の、いかめしい軍服姿に、すっかり気をうばわれてしまった。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
横腹よこつぱらのあたりに、一寸四方許り血が附いてゐたので、私は吃驚びつくりして手を引いた。鉄砲弾てつぽうだまの痕だと叔父は説明して
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一は市営乗合自動車、一は京成けいせい乗合自動車と、おのおのその車の横腹よこはらに書いてある。市営の車は藍色、京成は黄いろく塗ってある。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と丈助がうっかりして居る処を、おしのは手早く小脇差の鞘を払い、丈助の横腹よこッぱらを目掛け、一生懸命力に任せてウーンと突込つッこむ。
だが、袋の横腹よこっはらを破ってのぞいたのがいけなかった。煙は上へ上へと昇るものだから、下からのぞくとよかったのだ。……それにしても、とにかくお前達はえらい。
お山の爺さん (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)