“川獺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわうそ88.9%
かはうそ11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神南も森積もおどろいて前後から支えようとすると、石川は身をひるがえして大溝へ飛び込んで、川獺かわうそのように素ばやく西のかたへ逃げ去った。
妖婆 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
小泉八雲の書いた怪談の中には、赤坂に出る目も鼻もないのっぺらぼうの川獺かわうそのことがあるが、築地の周囲まわりの運河の水にも数多たくさんの川獺がいて、そこにも川獺の怪異が伝わっていた。
築地の川獺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼らは知っている、トレロンは火夫の帽子をかぶっていた、アヴリルは川獺かわうその帽子をかぶっていた、ルーヴェルは丸い帽子をかぶっていた、老ドラポルトは禿頭はげあたまで何もかぶっていなかった、カスタンはまっかなきれいな顔をしていた
えりは上等の川獺かわうそ
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
——そのひねこびた松並木をはさんで、枯れたあしの茂みがところどころに見える、それらはみな沼か湿地で、川獺かわうそいたちんでいるといわれ、私も川獺は幾たびか見かけたし、それを捕獲して毛皮屋へ売ってもうけようと計ったこともあるが、それはここでは省略する。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
助十 (いよ/\呶鳴る。)えゝ、嘘だ、嘘だ。大うその川獺かはうそだ。奧に樂々と晝寢をしてゐやあがつて、おれが幾度催促に來ても出て來なかつたぢやあねえか。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)