一坪ひとつぼ)” の例文
首をかしげて考えたが、お豊の方は着々話しを進めて染井の墓地の地代じだい一坪ひとつぼいくら、寺への心付けがどうのこうのと
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もんまでわづか三四けん左手ゆんでほこらまへ一坪ひとつぼばかり花壇くわだんにして、松葉牡丹まつばぼたん鬼百合おにゆり夏菊なつぎくなど雜植まぜうゑしげつたなかに、向日葵ひまはりはなたかはすごと押被おつかぶさつて、何時いつにかほしかくれた。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一坪ひとつぼぐらいの穴になった。どうしたわけかと二人がのぞきこむと、どうやらそこは地下へおりる階段があるらしく思われた。そしてその底はまっくらで、何があるのか分らなかった。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……昨夜ゆうべ戸外おもて舞靜まひしづめた、それらしい、銀杏いてふえだが、大屋根おほやねしたが、一坪ひとつぼばかりのにはに、瑠璃るりあはいて、もうちひさくなつた朝顏あさがほいろすがるやうに、たわゝにかゝつたなかに、一粒ひとつぶ
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一坪ひとつぼの土地
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
公園こうゑんかこひ草畝くさあぜまくらにして、うちの女中ぢよちうひと毛布けつとにくるまつた。これにとなつて、あの床屋子とこやしが、子供弟子こどもでしづれで、仰向あふむけにたふれてる。わづか一坪ひとつぼたらずのところへ、左右さいうんで、人數にんずである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)