“鼠薬”の読み方と例文
読み方割合
ねずみぐすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なあに、そう心配おしでない、持ちあわせの鼠薬ねずみぐすり、それもホンの小指の先で、お銚子ちょうしの口へつけたくらいだから、まさか、そのずう体の命をるほど廻りはしまい。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼠薬ねずみぐすりめさせられて、もろくも、お米にまかれてしまったが、どうにか、命だけを取り止めて、ひょろひょろと、場末の木賃宿からよろけだしたのが、お米に離れてちょうど七日目。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わっしはお妾の鬼目付おにめつけで、一緒についてまいりました。ところが旦那、ふてえ女もあるもんで、この人のいい宅助に鼠薬ねずみぐすりめさせやがって、プイと、途中で姿を隠してしまいました」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)