トップ
>
黙然
>
もくぜん
ふりがな文庫
“
黙然
(
もくぜん
)” の例文
旧字:
默然
ト云いながらお勢は
起上
(
たちあが
)
ッて、二階を降りてしまッた。跡には
両人
(
ふたり
)
の者が、
暫
(
しば
)
らく手持
無沙汰
(
ぶさた
)
と云う気味で
黙然
(
もくぜん
)
としていたが、やがて文三は厭に落着いた声で
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
宙は取次ぎの男が
引込
(
ひっこ
)
んで往った後で、伯父に向って云う謝罪の言葉を考えながら
黙然
(
もくぜん
)
と立っていた。
倩娘
(新字新仮名)
/
陳玄祐
(著)
その三人からだいぶ離れて、休憩所の奥まつた席には、梅代をはじめ遺族が
黙然
(
もくぜん
)
と坐つてゐる。長男の透が中学の五年生で、あとは長女のサキ子、次男の慎、次女のユキ子、三女のシゲ子。
地獄
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
黙然
(
もくぜん
)
たりや、おもかげの
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
文三は手紙を下に
措
(
お
)
いて、
黙然
(
もくぜん
)
として腕を
拱
(
く
)
んだ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
黙
常用漢字
中学
部首:⿊
15画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“黙然”で始まる語句
黙然人
黙然坊