“黙念”の読み方と例文
旧字:默念
読み方割合
もくねん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、大勢の若者たちはうららかな日の光を浴びて、いずれも黙念もくねんと眼を伏せながら、一人も彼の醜い顔を仰ぎ見ようとするものはなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
二人は黙念もくねんと腰かけたまま返辞をすることが出来なかった。若殿はニコニコ笑ったが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
相手は飽くまでもなめらかな舌を弄しながら気軽くにれの根がたを立ち上った。若者はやはり黙念もくねんと、煮え切らない考えに沈んでいた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)