“黄臭”の読み方と例文
読み方割合
きなくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと一緒に黄臭きなくさい煙草のにおいと、何ともいえない黒ん坊のアノ甘ったるい体臭においとがムウーと袋の中へ流れ込んで来たようなの。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それにつれて口の中が妙に黄臭きなくさくなって来たので、毒を飲まされたのかと思ったが、もう遅かった。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
変に黄臭きなくさいような、息苦しいような感じがして気が遠くなりかけたり、口の中がなまぐさくて嘔きそうになったりしましたので、時々眼をあけて、キラキラ光る地面じべたを見ながら、唾を吐き吐き歩きました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)