“麦搗”のいろいろな読み方と例文
旧字:麥搗
読み方割合
むぎつ50.0%
むぎつき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この、今日きょうはじめて一つの数から教えこまれようとしている小さな子どもが、学校から帰ればすぐに子守りになり、麦搗むぎつきを手つだわされ、網曳あみひきにゆくというのだ。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
現在山間で麦搗むぎつひえはたきに利用し、後には水車小屋とまで発達した水臼みずうすが、土地によってはソウズの名を以て知られ、古事記に出る山田の曾富騰そほどと結び付いているのも
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
とは言えまだこの辺の人達の麦搗むぎつきの役は充分足しています。この風車と向き合って古ぼけた小さな教会堂が建っています。
麦搗むぎつきあらましになったし、一番草も今日でおしまいだから、おとッつぁん、熱いのに御苦労だけっと、鎌を二三丁買ってきてくるっだいな、この熱い盛りに山の夏刈なつがりもやりたいし
姪子 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)