“鳥黐”の読み方と例文
読み方割合
とりもち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船舳に猛烈な衝動を感じたと思った瞬間、ラ・メデュウズは船底を砂岩に摩りつけながら、鳥黐とりもちのような浮洲に完全に乗りあげてしまった。
海難記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「あのお楽ときた日には大変さ。ただもうネットリして、にかわでねって、鳥黐とりもちでこねて、味噌で味を付けたようだよ」
かれは手甲脚絆の身軽な扮装いでたちで、長い竹の継竿つぎざおを持っていたが、その竿にたくさんの鳥黐とりもちが付いているのを見て、それが鳥さしであることを半七はすぐに覚った。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)