魯迅ろじん)” の例文
そうして、その次に、「惜別」という魯迅ろじんの日本留学時代の事を題材にした長篇と、「お伽草子とぎぞうし」という短篇集を作り上げた。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
このうち、夏目漱石、森鴎外、有島武郎、江口渙、菊池寛の五人のは、魯迅ろじん君の訳で、そのほかは皆、周作人しうさくじん君の訳である。そして、胡適こてき校としてある。
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「あなたとは同級生だったわけだ。そうして、その人が、のちに、中国の大文豪、魯迅ろじんとなって出現したのです。」
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
文豪魯迅ろじんの誕生の因由になったとも考えられない事はないであろうが、しかし、このごろ皆の言っているように所謂いわゆる「幻燈事件」に依って、その疑問が、突然、周さんの胸中に湧き起ったという説は
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)