鬱青うっせい)” の例文
夏の葉盛りには鬱青うっせいの石壁にもたとへられるほど、蔦はその肥大な葉をうろこ状に積み合せて門を埋めた。秋より初冬にかけては、金朱のいろのにしきみのをかけ連ねたやうに美しくなつた。
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)