鬱心うつしん)” の例文
わけても、彼女と共に、鉄砲洲の、以前の邸からずっとかしずいて来ている侍女こしもとたえなどは、後室と手をとり合って、この一年半の鬱心うつしんを涙に溶かして泣き晴れたのであった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)