“高札場”の読み方と例文
読み方割合
こうさつば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これに先立つこと幾日、宇津木兵馬は同じ道を、すでに飛騨の高山の町に入って、一の町二丁目の高札場こうさつばの前に立っておりました。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ぶらぶらのぼってその辻まできてみると、椿とやぶに埋まって西行さいぎょう法師の歌碑うたぶみがあり、それと並んで低い竹垣根をい廻した高札場こうさつばがある。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瑞見と寛斎とは歩きながら、こんな言葉をかわして、高札場こうさつばの立つあたりから枯れがれな太田新田の間の新道を進んだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)