“驕者”の読み方と例文
読み方割合
きょうしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都の北朝ほくちょう偶像ぐうぞうである。傀儡師かいらいしの尊氏にはさしたる戦意もない。直義ただよしは一驕者きょうしゃにすぎず、次第に武家からも見離されよう。きざしはもうみえている。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あながち、修行を積んだ者が勝ち、驕者きょうしゃは負けるとも限りません。——そこに人間力を超えたものも加わるのが、勝負の運、また、兵家の常ですから
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)