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饑死
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うえじに
ふりがな文庫
“
饑死
(
うえじに
)” の例文
この一週間というものは、殆んど
饑死
(
うえじに
)
をするかと思ったくらいで、こうした返事には慣れっこになっていたのだ。
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる
遑
(
いとま
)
はない。選んでいれば、
築土
(
ついじ
)
の下か、道ばたの土の上で、
饑死
(
うえじに
)
をするばかりである。
羅生門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
弓を引くことも馬に乗ることも、太刀を抜くことも、兵法も、何一つ手掛けていなかったからだ。
饑死
(
うえじに
)
しなければならなかった。だが死ぬのは厭だった。そこで俺は考えた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかしそれが、貧乏でわが子が
饑死
(
うえじに
)
するというような場合であったとすれば、裁判官もその事情を酌んで幾らか罪を軽くする。それを情状酌量というのだよ。
情状酌量
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
この時、誰かがこの下人に、さっき門の下でこの男が考えていた、
饑死
(
うえじに
)
をするか
盗人
(
ぬすびと
)
になるかと云う問題を、改めて持出したら、恐らく下人は、何の未練もなく、饑死を選んだ事であろう。
羅生門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
饑
漢検1級
部首:⾷
21画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“饑”で始まる語句
饑
饑饉
饑渇
饑餓
饑餲
饑饉年
饑者
饑餓行進