“食潰”の読み方と例文
読み方割合
くいつぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取んなさるこたあねえ、食潰くいつぶしの極道にゃあ生れついて来たんだもの、天道様だって数の知れねえ人形をこしらえるんだ、削屑けずりくずも出まさあね
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つまり百姓だちは筵を織ったり、縄を綯ったりしながら、秋に収穫した米と藁とを、冬の間に食潰くいつぶしてしまうのである。かくて年々農家の身上が傾き、それが農村の敗亡となって現れるのである。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)