顫着ふるいつ)” の例文
駈上かけあがった若い者も、ふるえるばかりで、とりおさえ手もなかったといって、梓に顫着ふるいついて口惜くやしがった時には、たまらずその場から車に乗せて、これをわがそのへ移し植えようと思ったのである。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)