“顕紳”の読み方と例文
読み方割合
けんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細くはあるが切れの長い眼、小さすぎるほど小さい唇、呉服は京あたりの顕紳けんしんの姫とは、おのずから異った地方豪族の息女の、質朴の美しさを備えていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
物々しい顕紳けんしんの客とは違い、雑人門ぞうにんもんのくぐりをそうっと押して、音もなく、奥へおとずれた母子おやこの客がある。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)