頼隆よりたか)” の例文
いや彼女は亡き良人つま、菊池三郎頼隆よりたかになりすましているのらしい。きっと、浄明の方を見て、扇拍子をとりながら、うたうがごとく、こう語り初めていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つづみを打っている者がある。それは武時の次男三郎左衛門頼隆よりたかだった。二十一、二歳の美丈夫でまた生来の大酒であった。まだ名残り惜しげに杯を前においている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大将の菊池武時、子息の三郎頼隆よりたか、大円寺の阿日坊隆寂りゅうじゃくなどは犬射いぬいノ馬場のあたりで——。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、蜂屋頼隆よりたかを使いとして、もう云い送っていたのだった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)