じゅ)” の例文
また「じゅにつくらずとも心に思はんことを書き出し、文筆ととのはずとも法門を書くべき」ことを説いて、「理だにも聞えたらば、道のためには大切なり」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
と言い、心で真言しんごんじゅを読み、印を作っていたが、そのために明らかになったか、僧都は
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
じゅニ曰ク、不落不昧、両彩一賽いっさい、不昧不落、千錯万錯。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「近代の禅僧、じゅを作り法語を書かんがために文筆等をこのむ。是れ便ち非なり。頌につくらずとも心に思はんことを書出し、文筆とゝのはずとも法門をかくべきなり。」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかし彼が言語による表現を重んじたことは、「じゅにつくらずとも心に思はんことを書出し、文筆とゝのはずとも法門をかくべきなり」(正法眼蔵随聞記二)という言葉によって明らかである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)