“鞍腰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらごし66.7%
くらこし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、弓を口にくわえて、あぶみに足を踏んばった。そして鞍腰くらごしを上げながら、腹帯の結びめを詰め直していたが、その間に高綱は、先を取って、河を打渡ってしまった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鞍腰くらごしと手綱の手は、自然、凍りついたように無意識な調子をとっているが、頭脳あたまはまったく行く道になかった。白い天地と同じように、頼朝の頭脳のなかも、ただ白かった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あぶみの革も断ち切れんばかり鞍腰くらこし上げて絶叫した。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)