“くらごし”の漢字の書き方と例文
語句割合
鞍腰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、弓を口にくわえて、あぶみに足を踏んばった。そして鞍腰くらごしを上げながら、腹帯の結びめを詰め直していたが、その間に高綱は、先を取って、河を打渡ってしまった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鞍腰くらごしと手綱の手は、自然、凍りついたように無意識な調子をとっているが、頭脳あたまはまったく行く道になかった。白い天地と同じように、頼朝の頭脳のなかも、ただ白かった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そちは、鞍腰くらごしわりも見事。馬は上手とみゆるな」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)