打木田は鞄から三個の石鹸をとり出すと、晋平夫妻の前に置いたが晋平はそんな物に眼もくれなかつた。
かれは鞄の口金をあけて中の例のびらの繪の、西洋の女優の顏を見入つて、うつくしいものはどんな中にあつても、そのままのうつくしさであることをへんに思つた。
元の鞄にしまひこむと、かれはくらい人家の通りを歩いて行つた。
“鞄”の解説
鞄(かばん、en: bag バッグ)は、何かを入れて、閉じてそれを保持したり保管したり運んだりできる、(通常は柔らかな)もの入れのこと。しなやかな素材でできた入れもので、上側に開口部があり、何かを運ぶために使うもの。1人の人間が持ち運んだり、あるいは動かしたりすることのできる範囲の、(概して丈夫な材料でできた)洋風の物入れのこと。ひらがなやカタカナで「かばん」・「カバン」と表記することもあるほか、英語からの借用語として「バッグ」と言ったりカタカナ表記することもある。
以下の説明では「鞄」「かばん」「バッグ」のいずれも使う。
(出典:Wikipedia)
以下の説明では「鞄」「かばん」「バッグ」のいずれも使う。
(出典:Wikipedia)