面變おもがは)” の例文
新字:面変
明白に、嫌惡、恐怖、憎惡のあらはれた表情が、殆んど面變おもがはりするまでに彼の顏をゆがませた。しかし、彼はたゞかう云つたゞけであつた——
男は嫌はれてゐるために益々うつくしく見えるとふ反射作用をここで見つけることが、この女に二重の面變おもがはりをさせてゐることをちらと見入つた。
はるあはれ (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
つむじまがりの幽靈は面變おもがはりして
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)