面紗めんしゃ)” の例文
そこでうまうまおびき出し、麻酔剤で無理に眠らせ、面紗めんしゃを冠ぶせて輿へ載せ、これこそ拙者の姫でござると瞞してくれてやったのさ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
本を読んでいても、そのペエジと目との間に、この記念が投射せられて、今まで辿たどって来た意味の上に、破り棄てることの出来ない面紗めんしゃを被せる。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)