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雲切
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くもぎれ
ふりがな文庫
“
雲切
(
くもぎれ
)” の例文
門
(
かど
)
の柳の
翠
(
みどり
)
から、
黒駒
(
くろこま
)
の背へ
雫
(
しずく
)
が流れて、はや
雲切
(
くもぎれ
)
がして、その柳の
梢
(
こずえ
)
などは薄雲の底に
蒼空
(
あおぞら
)
が動いています。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして朝からどんよりしていた空が午後はいよいよ暗くなって小雨が降り出し、晩景にはちょっと
雲切
(
くもぎれ
)
がして夕日が射す。不定な気象がそんな調子でぐずついている。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
朝晩は、
単衣
(
ひとえ
)
に羽織を
被
(
き
)
て、ちとまだぞくぞくして、悪い陽気だとばかり、言合って
閉籠
(
とじこも
)
っていた処……その日は朝から雨が
上
(
あが
)
って、昼頃には
雲切
(
くもぎれ
)
がして、どうやら晴れそうな空模様。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“雲切”で始まる語句
雲切仁左衞門