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離魂病
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りこんびょう
ふりがな文庫
“
離魂病
(
りこんびょう
)” の例文
はてな、昔の書物に、
離魂病
(
りこんびょう
)
というものが見えているが、まさか今の時節、そんなこともあるまい。
一人二役
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それは
花房
(
はなぶさ
)
の声や態度が、不思議なくらい
藤沢
(
ふじさわ
)
に
酷似
(
こくじ
)
していると云う事だった。もし
離魂病
(
りこんびょう
)
と云うものがあるとしたならば、花房は正に藤沢の
離魂体
(
ドッペルゲンゲル
)
とも見るべき人間だった。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
離魂病
(
りこんびょう
)
なんかてえ病気があるもんか、
篦棒
(
べらぼう
)
くせえこたア言わねえもんだ、大方支那の小説でも
拾読
(
ひろいよみ
)
しアがッて、高慢らしい顔しアがるんだろう、と仰しゃるお客様もありましょうが
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
風呂場にあるべき鏡が、しかも一つしかない鏡が書斎に来ている以上は鏡が
離魂病
(
りこんびょう
)
に
罹
(
かか
)
ったのかまたは主人が風呂場から持って来たに相違ない。持って来たとすれば何のために持って来たのだろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
離魂病
(
りこんびょう
)
の様に、全く同じ怪物が二人現われたのだ。どちらが本物で、どちらが幽霊なのだ。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
友達の科学雑誌社長の品川四郎が
離魂病
(
りこんびょう
)
みたいに二重にぼやけて、あっちにもこっちにも存在する。しかも顔から姿から声までも、一分一厘違わない二人の奴が、同じ部屋で対面さえしたのだ。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
魂
常用漢字
中学
部首:⿁
14画
病
常用漢字
小3
部首:⽧
10画
“離魂”で始まる語句
離魂
離魂体