“りこんびょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
離魂病100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂場にあるべき鏡が、しかも一つしかない鏡が書斎に来ている以上は鏡が離魂病りこんびょうかかったのかまたは主人が風呂場から持って来たに相違ない。持って来たとすれば何のために持って来たのだろう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
離魂病りこんびょうの様に、全く同じ怪物が二人現われたのだ。どちらが本物で、どちらが幽霊なのだ。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
友達の科学雑誌社長の品川四郎が離魂病りこんびょうみたいに二重にぼやけて、あっちにもこっちにも存在する。しかも顔から姿から声までも、一分一厘違わない二人の奴が、同じ部屋で対面さえしたのだ。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)