雌豹めひょう)” の例文
お初の方では、細い、白魚にも似た人さし指を、曳金ひきがねにチカリと掛けて、ちょいと雪之丞に狙いをつけながら、犠牲にえをじゃらす雌豹めひょうのように
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
隙を狙って、雌豹めひょうのように逃出そうとしましたが、その時後ろから銭形平次が
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
おみやの顔は、濃い化粧をしているにもかかわらず、活き活きと艶だっているし、その眼はきらきらとして、獲物を飽食したあとの若い雌豹めひょうのような、力の充実と満足感があらわれていた。