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雌猫
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めねこ
ふりがな文庫
“
雌猫
(
めねこ
)” の例文
「立たうと坐らうと勝手だ。こんな
貞女
(
ていぢよ
)
を追ひ出して、あの
雌猫
(
めねこ
)
の化けたやうな女と一緒になる積りだらう。そんな野郎はもう親分でも子分でもねえ」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お婆さんの
膝
(
ひざ
)
の上で長々とあくびをすると、それから
唾
(
つば
)
をつけて顔を洗ひ、
眉毛
(
まゆげ
)
をなで、口ひげをしごき、しきりに
雌猫
(
めねこ
)
らしく、おめかしをしはじめました。
仔猫の裁判
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
私の家には、祖母の代から飼いはじめたという
三毛
(
みけ
)
の
雌猫
(
めねこ
)
がおりました。可なりに大きな身体をしていましたが、この三毛を先妻はわが子のように可愛がりました。
猫と村正
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
「立とうと坐ろうと勝手だ。そんな貞女を追い出して、あの
雌猫
(
めねこ
)
の化けたような女と一緒になるつもりだろう。そんな野郎はもう親分でも子分でもねえ」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
振り返ると梯子段の上には、
雌猫
(
めねこ
)
のようなお辰が、これも
匕首
(
あいくち
)
を
逆手
(
さかて
)
に不気味な薄笑いを浮べて立っております。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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振り返ると梯子段の上には、
雌猫
(
めねこ
)
の樣なお辰が、これも
匕首
(
あひくち
)
を
逆手
(
さかて
)
に不氣味な薄笑ひを浮べて立つて居ります。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何だつて? あの
雌猫
(
めねこ
)
が殺された? いゝ氣味だね、明日まで生きて居りア、私が殺す積りだつたよ。あん畜生と一と晩
啀
(
いが
)
み合つたので、今日は氣色が惡くて仕樣がないから、店を
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「馬鹿だな、その氣だから狐にも
雌猫
(
めねこ
)
にも化かされるんだ——それから何うした」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「弱つたのはお靜さんよ。あんの可愛らしいお神さんは江戸中探したつて二人とあるものか、お前さんには過ぎものだ。そんな
雌猫
(
めねこ
)
の化けたやうな
脂
(
あぶら
)
ぎつた女なんかと
見換
(
みか
)
へちや
罰
(
ばち
)
が當るよ」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お篠はカッとなって、
競
(
きお
)
い立った
雌猫
(
めねこ
)
のように逆毛を立てました。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お篠はカツとなつて、
勢
(
きほ
)
ひ立つた
雌猫
(
めねこ
)
のやうに
逆毛
(
さかげ
)
を立てました。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雌
常用漢字
中学
部首:⾫
14画
猫
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“雌猫”で始まる語句
雌猫雄猫