雅馴がじゆん)” の例文
序文は文章雅馴がじゆんならずして、間々まま欧文を直訳せる如き語法を交へ、一見その伴天連たる西人の手になりしやを疑はしむ。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
初めわたくしは松陰が文を撰ぶに当つて、文字を雅馴がじゆんならしめむとして改めたものかと疑つた。後山陽の書牘を見るに、梨影の二字は山陽が早く用ゐてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)