雄黄ゆおう)” の例文
鞍馬法師は雄黄ゆおういて小瓶こびんに入れ、富子の閨房へ往ってみると、枯木のようなつのの生えた雪のように白い蛇が三尺あまりの口を開け、くれないの舌を吐いてへやの中一ぱいになっていた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)