トップ
>
隙虚
>
すきま
ふりがな文庫
“
隙虚
(
すきま
)” の例文
その次の瞬間に視線を投げる自分との間の
隙虚
(
すきま
)
に、画布が寂かにすべり入り、その切断を充たさんとするとも考えられるのである。
生きている空間:――映画空間論への序曲
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
自分が自分より隔てられたる
隙虚
(
すきま
)
に正しく画布を挿し入るることは、地上の最も困難なる使命の一つであるとともに、多くの苦難をそれは用意する。
絵画の不安
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
存在が存在より隔てられているその
隙虚
(
すきま
)
に画布がすべり入るとすれば、今や画布は深淵のごとき深さに沈みつつある。
絵画の不安
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
存在と実存在との隔たりの
隙虚
(
すきま
)
に画布ならびにエクランはしずかにすべり入るとも考えられる。そこでは白い画布ならびにエクランは一つの
疑問記号
(
フラーゲツアイヘン
)
である。
芸術の人間学的考察
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
自分が自分から隔てられているその
隙虚
(
すきま
)
に、あるいは画布は
寂
(
しず
)
かに滑り入るともいえよう。
絵画の不安
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
隙
常用漢字
中学
部首:⾩
13画
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
“隙”で始まる語句
隙
隙間
隙見
隙間風
隙々
隙洩
隙漏
隙取
隙潰
隙入