阿寒あかん)” の例文
釧路くしろ白糠しらぬか町にある庶路しょろ川から阿寒あかんに抜ける穴があると古くから伝えられ、オマンルパロ(あの世へ行く道の入口)ではないかと言われている。
茶褐色のところは、阿寒あかんの国立公園で珍重されているいそつつじの灌木かんぼくの叢であり、白緑の色はみずごけが毛氈もうせんのようにふくらみ茂っているところである。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
晝飯をおじんさんに馳走になり、早々旅館を辭して、阿寒あかん地帶の中の一番氣むづかしい湖へコースをとつた。
今ごろは、北海道が大層ええちゅうけ、阿寒あかん湖、洞爺とうや湖、摩周ましゅう湖、支笏しこつ湖、など、湖めぐりをして来るがええ。大雪山だいせつざんにも、まだ、雪が残っとるじゃろう。アイヌも珍しいけ
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
阿寒あかんの山の雪のあけぼの
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)