関門かんもん)” の例文
が、やがて恐ろしい関門かんもんにさしかかった。その地蔵の森の前を、どうしても通りぬけねばならないのだった。
雪魔 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
いくら二十面相が魔法使いだって、この四重五重の関門かんもんを、どうしてくぐりぬけられるものか。ハハハ……。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
例の浪士という奴が異人を狙ってはいり込んでくる。尤も神奈川の関門かんもんで大抵くいとめている筈なんですが、どこをどうくぐるのか、やっぱり時々にまぐれ込んでくる。
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と、驢をそこで降りて、型のごとく関門かんもん調べを受けた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)