関係つながり)” の例文
旧字:關係
……関係つながりがあるのではあるまいかな? ……いよいよ此奴こやつは逃がせねえ。うむそうだ踏み込んでやろう。有名なうて悪漢わるものであろうとも、たかの知れた盗賊だ。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこで、僕はその妖異譚の解剖を試みたことがあった。ねえ熊城君、中世非文献的史詩と殺人事件との関係つながりを、ここで充分咀嚼そしゃくしてもらいたいと思うのだよ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その人は斬髪ざんぎりだった。だが、その女の人が、なんで田之助の俳名と関係つながりがあるのかがわからなかった。
この招待は卓一にとつて心のすすまぬものだつた。なんといふ無意味であらう。そして腐蝕した暗涙のやうなこの霙だ。退屈な人。退屈な時間。そして退屈きはまる関係つながり
なにかこれは出羽守の暴状と関係つながりがあるらしい、早くも察していっそう暗い気もちになりながら、一本独鈷ぽんどっこの博多の帯を廻しまわし、足を踏みかえて締めている最中——。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかし知ると知らざるとにかかわらず、一切のものは互いに無限の関係つながりにおいて存在しているのです。次にまた時間的に申しましても、今日という一日は、決して昨日なしにないのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)