長裃ながかみしも)” の例文
高家の達しで、式服は長裃ながかみしもと定めていた。すでに、それを身に着けてからである。老臣のうちで、疑う者があって云った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
服装のことなど、教えてないはずだから、場違いの長裃ながかみしもでも着けていはしまいか——そうだと面白いのだが、と、吉良が、美濃守の姿を求めると、立派に大紋烏帽子だった。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)