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長範
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ちやうはん
ふりがな文庫
“
長範
(
ちやうはん
)” の例文
むかし熊坂
長範
(
ちやうはん
)
が山で一稼ぎする積りで
夜
(
よ
)
が更けて高野へ登つた事があつた。大きな
伽藍
(
がらん
)
は皆門を閉ぢてゐるなかに、
唯
(
たつた
)
一つ小さな
灯
(
ひ
)
の見える所がある。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
癋見
(
べしみ
)
の
面
(
めん
)
に似た、荒々しい道具を見ると、この男は熊坂
長範
(
ちやうはん
)
の生れ代りで、大量殺人の下手人と聽かされても、誰でもそのまゝ受け容れるでせうが、一度よりは二度
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
たゞ時代が丁度相応するので或はと思ふのである。日本外史や日本史で見ると、いきなり「兇険にして乱を好む」とあつて、何となく熊坂
長範
(
ちやうはん
)
か何ぞのやうに思へるが、
何様
(
どう
)
いふものであらうか。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「あの山師坊主と來たら熊坂の
長範
(
ちやうはん
)
見たいな顏をして居る癖に、坂田屋の内儀に附き纒つて大變な騷ぎをやつたさうですよ。あんなのに口説かれちや美い女も樂ぢやありませんね」
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
熊坂
長範
(
ちやうはん
)
が親子連れで押込みに入つても驚くことではありません。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「あの顏では、喰ひつきは惡うございます、『鬼の面』とはよくつけた
綽名
(
あだな
)
で、
刻
(
ほ
)
りが深くて、道具が大きくて、熊坂
長範
(
ちやうはん
)
みたいですが、親切で思ひやりが深くて、涙もろくて几帳面で、申分のない男ですよ」
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
範
常用漢字
中学
部首:⽵
15画
“長範”で始まる語句
長範先生