“鐘堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つりがねどう50.0%
かねつきどう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学円 何が今まで我慢が出来よう、鐘堂つりがねどうも知らない前に、このうつくしい水を見ると、逆蜻蛉さかとんぼで口をつけて、手で引掴ひッつかんでがぶがぶと。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もしや、岩抜け、山津浪、そうでもない、大暴風雨おおあらしで、村の滅びる事があったら、打明けた処……ほかは構わん、……この娘の生命いのちもあるまい——待て、二三日、鐘堂つりがねどうを俺が守ろう。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……まあ、良い月夜、峰の草も見えるような。晃さん、お客様の影も、あの、松のあたりに見えようも知れないから、鐘堂かねつきどうあがりましょうね。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)