“鎧売”の読み方と例文
読み方割合
よろいう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはとにかく、いっぽう、鎧売よろいうりの若者は、はやくも、やりを、穂短ほみじかにしごいて、ジリジリと一寸にじりに五人の武士へ迫ってゆく——
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうじゃ、ゆうべ、八幡前はちまんまえで、鎧売よろいうりに斬りちらされた悪侍、あのときの者が二、三人はたしか今の群れにまじっていた」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この若者は浜松の町で、稀代きたい槍法そうほうをみせた鎧売よろいうりの男で——いまは、この島に落ちぶれているが、もとは武家生まれの、巽小文治たつみこぶんじという者であった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)