鎗持やりも)” の例文
諸役人は騎馬で市中を往来すると見えて、鎗持やりもちのやっこ、その他の従者を従えた馬上の人が、その広場を横ぎりつつある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
手明きの若党、鎗持やりもちの中間ちゅうげん草履取ぞうりとり、具足持ぐそくもち、高張持たかはりもちなぞ、なかなかものものしい。それにこの物頭ものがしらが馬の口を取る二人のうまやの者も随行して来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)