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鋳掛
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いかけ
ふりがな文庫
“
鋳掛
(
いかけ
)” の例文
旧字:
鑄掛
日光を結構な
土地
(
ところ
)
と思つたのが間違で、日光には
鋳掛
(
いかけ
)
屋の荷物のやうな、ぴか/\した建物があるだけで、
那処
(
あすこ
)
では芸術は死んでゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
狸穴
(
まみあな
)
に落合って暮すうち、福島と岩根は折合をつけた。藤助という
鋳掛
(
いかけ
)
の心得のある下男にタガネを拵えさせ、未刻印小判にタガネを入れて、三千両を
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
框
(
かまち
)
の柱、
天秤棒
(
てんびんぼう
)
を立掛けて、
鍋釜
(
なべかま
)
の
鋳掛
(
いかけ
)
の荷が置いてある——亭主が担ぐか、場合に依ってはこうした
徒
(
てあい
)
の
小宿
(
こやど
)
でもするか、鋳掛屋の居るに不思議はない。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おなじ長屋に住んでいる
鋳掛
(
いかけ
)
錠前直しの職人の女房が
七歳
(
ななつ
)
になる女の児をつれて、神明のお宮へ参詣に行って、四ツ(午後十時)少し前に帰って来ると、その晩は月が冴えて
半七捕物帳:12 猫騒動
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
鋳
常用漢字
中学
部首:⾦
15画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“鋳掛”で始まる語句
鋳掛屋
鋳掛勝
鋳掛松
鋳掛連