銀杓ぎんしゃく)” の例文
たとい一合の水を注ぐともこの深さをたすには足らぬ。思うに水盂すいううちから、一滴の水を銀杓ぎんしゃくにて、蜘蛛くもの背に落したるを、とうとき墨にり去るのだろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)