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金釘
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かなくぎ
ふりがな文庫
“
金釘
(
かなくぎ
)” の例文
僕はよく見なかったが、司法主任の横からチョット覗いてみると普通の
封緘
(
ふうかん
)
ハガキに下手な
金釘
(
かなくぎ
)
流でバラリバラリと書いたものじゃったよ。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
中には一通の手紙と半紙に包んだ四角なものがはいっていた。手紙には
金釘
(
かなくぎ
)
のような字で、おぼつかなく別れの
紋切
(
もんき
)
り
形
(
がた
)
の言葉が書いてあった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
それを下ろして、湯沸しの水を硯にたらして、ちび筆を、うつくしい前歯で噛んだが、ふところ紙に、
金釘
(
かなくぎ
)
流ながら、スラスラと書き下ろした文句——
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
ひょろながい道也先生は
綿服
(
めんぷく
)
のまま壇上にあらわれた。かれはこの風の中を
金釘
(
かなくぎ
)
のごとく直立して来たのである。から風に吹き
曝
(
さら
)
されたる彼は、からからの
古瓢箪
(
ふるびょうたん
)
のごとくに見える。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ありますよ、
金釘
(
かなくぎ
)
流で三枚半と」
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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さして
金釘
(
かなくぎ
)
という風でもなく、書き流した手紙が、中村座の楽屋に届けられたとき、雪之丞は、それを読み下して、ジッと考えたが、思い当たることがあるように、目にきらめきを
湛
(
たた
)
えた。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
釘
漢検準1級
部首:⾦
10画
“金釘”で始まる語句
金釘流