“金褘”の読み方と例文
読み方割合
きんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふたりが揃ってかしらを下げると、金褘きんいはその間に、黙って席を立ってしまった。そして、ちょうどそこへ、召使いが茶を運んでくると
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金褘きんいの三族も、すべて死をこうむった。燈籠祀とうろうまつりのあとは昼もくらく、燃えいぶった宮門禁裡の奥深く、冬木立に群るる寒鴉の声もかなしげだった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて、もう一名の同志金褘きんいは、王必と交わりがあるので、夕方から彼の招待をうけて、東華門の営へ出かけていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)