野狐のぎつね)” の例文
邸内に入ってみると、雉子きじ野狐のぎつねもいそうなほど広大である。十分に身をかくす余地はある。ただ食物には方法がない。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ここへ伴れて来て縛っておしまい、野狐のぎつねがついてるから、その男はとてもだめだ」
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
むかしの説に、野狐のぎつねの名は紫狐しこといい、夜陰やいんに尾をつと、火を発する。
こんこん小山こやま野狐のぎつね
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
「あの野狐のぎつねれてお出で、野狐からさきいびってやる」
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
野狐のぎつねがついてるから、やっぱりだめだよ」
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)