野爺おやぢ)” の例文
それは鍛冶屋の隣りのおよし寡婦やもめが家、月三円で、その代り粟八分の飯で忍耐がまんしろと言ふ。口に似合はぬ親切な野爺おやぢだと、松太郎は心に感謝した。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)