重聴じゅうちょう)” の例文
くみは血行の変動のためであったか、重聴じゅうちょうになった。その時牧がくみの事を度々たびたび聾者つんぼと呼んだのを、六歳になった栄次郎が聞きとがめて、のちまでも忘れずにいた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)